11日の東京外国為替市場は前日比で3円超円高ドル安が進み、一時1ドル=142円台後半と約半年ぶりの円高水準を更新した。関税政策を巡って米国と中国の貿易摩擦が激化し、世界景気が後退するとの懸念が広がった。投資家の警戒感が高まり、相対的に安全資産とされる円を買う動きが優勢だった。
午後5時現在は前日比3円43銭円高ドル安の1ドル=142円83〜85銭。ユーロは1円03銭円安ユーロ高の1ユーロ=162円30〜34銭。
米国による関税政策の強化を受け、中国も報復措置に踏み切った。米経済の先行きへの懸念が強まっており、ドルはユーロに対しても下落している。