【ニューヨーク共同】米連邦最高裁は10日、トランプ政権が「手違い」でエルサルバドルに強制送還した移民男性について、米国に連れ戻すよう命じた東部メリーランド州の連邦地裁の決定を支持する判断を下した。AP通信が伝えた。移民取り締まりのミスを認定したことになり、政権にとって痛手となった。
男性はエルサルバドルでギャングに脅されていたとして、2019年に亡命申請し、裁判所が退去保留の命令を出していた。移民・税関捜査局は命令を認識していたが、今年3月に男性を拘束、送還した。
メリーランド州の連邦地裁は今月4日、男性が司法手続きを経ずに不法に送還されたとし、米国への連れ戻しを命じた。