【ワシントン、エルサレム共同】トランプ米大統領は10日、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉が「進展しつつある」と述べた。ホワイトハウスでの閣議中、記者団の質問に答えた。イスラエルメディアによると、ウィットコフ米中東担当特使は、イスラム組織ハマスが人質解放に「近く合意する」との見方を示した。
具体的な協議内容など詳細は明らかになっていないが、膠着する停戦交渉が前進した可能性がある。イスラエルやハマス、交渉を仲介するカタールとエジプトはいずれも見解を示していない。
報道によると、ウィットコフ氏はイスラエル人人質の家族と面会した際に「重要な取引が持ち上がっている」と語った。外交筋の話としてトランプ氏がイスラエルのネタニヤフ首相に対し、ガザへの攻撃を継続できる期間は残り数週間しかないと伝えたとの報道もある。
イスラエルでは交渉による人質解放を訴える声が拡大。複数の主要紙は10日、空軍の予備役約千人が署名した停戦合意を求める書簡を掲載した。海軍の将校らもネタニヤフ氏らに停戦を呼びかける書簡を送った。