9日午前の東京外国為替市場の円相場は対ドルで上昇し、一時1ドル=145円台前半を付けた。トランプ米政権が中国への追加関税の上乗せを発表したことで世界的な景気減速が懸念され、比較的安全な資産とされる円を買ってドルを売る動きが先行した。

 午前10時現在は前日比2円00銭円高ドル安の1ドル=145円39〜40銭。ユーロは85銭円高ユーロ安の1ユーロ=160円15〜17銭。

 9日の東京株式市場で、日経平均株価(225種)の下げ幅が拡大したことも円買いを加速させた。市場関係者は「株価下落の流れが円相場に波及している」と話した。