【マニラ共同】アジア開発銀行(ADB)は9日、日本など一部先進国を除くアジア太平洋地域の2025年の経済成長率が4・9%になる見通しだと発表した。26年は4・7%と予想した。ただ、今回の予測は2日に発表したトランプ米政権の関税強化の前になされており、今後の下振れリスクになるとした。
24年の成長率は5・0%で、23年の5・5%に比べ低下した。中国の消費低迷やインドの公共投資の遅れが響いた。
地域別では東アジアの25年の成長率は4・4%の見込み。うち中国は24年の5・0%に対し、25年は4・7%に鈍化すると予測した。南アジアは6・0%、東南アジアは4・7%の見通し。