【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は7日、関税強化を掲げるトランプ米政権に対し、工業製品の関税を相互にゼロにすることを提案したと表明した。自動車を含む全ての工業製品が対象で、貿易摩擦の回避へ交渉を続ける。一方、報復措置も準備しており、共同通信が入手した草案によると、米国製品に対し最大25%の追加関税を検討している。
EU欧州委員会によると、交渉は初期段階で、今後の協議には時間がかかると見込まれる。フォンデアライエン氏は「欧州は常に良い取引の準備ができている」と強調。米国の関税強化は「世界経済に大きな影響を及ぼす」と懸念を示した。