福岡県は8日、日産自動車が県内の工場で手がける米国向け主力車の生産を、一部現地生産に切り替える検討を進めていると明らかにした。輸出を回避し、トランプ米政権の関税強化策の影響を和らげる狙い。
福岡県庁で開かれた関税対策協議会後、江口勝副知事が記者団の取材に「生産調整をするかもしれないが、生産体制は維持したいという意向があると聞いている」と述べた。
県によると、日産がグループの日産自動車九州(福岡県苅田町)の工場で、輸出向けに生産しているスポーツタイプ多目的車(SUV)「ローグ」を減産し、米国にある工場で生産を増やす見通し。