【ブリュッセル共同】NATOのルッテ事務総長が8〜10日の日程で訪日し、石破茂首相らと会談する。訪日は昨年10月の就任後初めて。ウクライナ侵攻を続けるロシアによる中国や北朝鮮との連携に対抗し、日NATOの協力拡大を模索する。日本を含むインド太平洋地域のパートナー国との防衛産業協力に強い意欲を見せている。
トランプ米政権が欧州の安全保障に消極的な姿勢を示す中、NATOは米欧の結束維持と対ロ抑止力強化が最大の課題。地理的に離れた日本を訪れることで、中国への懸念を強める米政権へのNATOの協力姿勢をアピールする狙いもある。
ルッテ氏は8日に中谷元・防衛相と面会。海上自衛隊横須賀基地や三菱電機鎌倉製作所を視察する。9日は石破首相や武藤容治経済産業相と会談し、議員や産業界の関係者とも交流。慶応大で日NATO関係について講演する予定だ。
NATO当局者は訪問に先立ち「政治家と会談するだけでなく、具体的な企業も訪問する。防衛産業分野の協力を重視していることを示すものだ」と強調した。