大相撲春場所で3度目の優勝を果たした大関大の里(24)=本名中村泰輝、石川県出身、二所ノ関部屋=が千秋楽から一夜明けた24日、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪で記者会見し、初の綱とりに挑む夏場所(5月11日初日・両国国技館)に向けて「簡単になれるものではないと思っている。焦ることなく、自分のペースでやれることをやる」と語った。
大関昇進後は9、10勝と振るわず、3場所目で初制覇。1月の初場所後は稽古量を増やし「ここ2場所は大関の地位の重圧に負けていた。初日の内容が良かったので、今までと違うなと感じていた」と笑顔を見せた。
春場所は好内容で白星を重ね、12勝3敗で並んだ元大関の平幕高安との優勝決定戦を制した。千秋楽の前夜に師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)からLINEで「最後は稽古したやつが勝つ」と激励され、心の支えになったという。
日本出身の新横綱は、2017年初場所後に昇進した師匠を最後に誕生していない。「全てにおいてまだまだ。相撲を勉強して、追求していく」と謙虚に意気込んだ。