全国有数の生鮮マグロの水揚げがある宮城県塩釜市の魚市場での取引を巡り、架空会社への支出を装って漁船側に水揚げ代金の一部を支払っていたとして、卸売会社と取引先の問屋が仙台国税局から2023年までの7年間で、重加算税を含め消費税計約3500万円を追徴課税されていたことが24日、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、追徴課税されたのはいずれも塩釜市の卸売会社「みなと塩釜魚市場」と問屋の「ワタベ魚類」。卸売会社は取材に「既に納付を済ませた」と答え、問屋は「取材は受けられない」とした。

 卸売会社は一部の水揚げについて、架空会社「佐藤商店」などから仕入れ、代金を支払ったと偽装した。