岡山市南区と愛媛県今治市で起きた山林火災の現場では24日、夜通しでの消火活動が続いた。陸上自衛隊は岡山、愛媛両県の派遣要請を受けて、ヘリコプターによる散水を開始した。いずれの現場でもけが人は確認されていないが、延焼は拡大している。関係機関は焼損面積や建物被害、出火原因の情報集約に当たる。
岡山市の火災は隣接する岡山県玉野市にも広がり、焼損面積は午前7時時点で約250ヘクタールに拡大。今治市では午前7時10分時点で約119ヘクタールが焼けた。
いずれの火災も23日午後に発生を確認。岡山市は南区の飽浦、宮浦両地区の計403世帯893人、今治市は長沢地区の219世帯381人に避難指示を出し、避難所を開設した。隣接する西条市も楠河地区の792世帯1506人に発令した。岡山市では24日朝までに、民家と倉庫計6棟が焼けた。
愛媛での火災の影響で、JR予讃線は伊予西条(西条市)―今治(今治市)間で始発から運転を見合わせた。上空からの消火活動に伴い、一部道路が通行止めになった。