米ウクライナ、サウジアラビア3カ国の国旗(ゲッティ=共同)

 【キーウ、ワシントン共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナと米国は23日、サウジアラビアの首都リヤドで代表団会合を開いた。ロシアとウクライナ双方のエネルギー施設に対する攻撃停止の履行に向けて協議。米代表団はサウジで24日にロシア側とも会談する。紛争当事者双方が同施設の攻撃停止に同意したが実現しておらず、実効性のある合意へ導けるかどうかが焦点だ。

 米国のウィットコフ中東担当特使は23日放送のFOXテレビの番組で、サウジでの一連の協議で「実質的な進展」があるとの期待を示した。ブルームバーグ通信は関係者の話として、トランプ政権が4月20日の復活祭までの停戦合意を目指しているもののロシアとウクライナの溝は深く、遅れる可能性もあると認識していると報じた。

 ウクライナからはエネルギー省や外務省、軍の関係者が参加した。会合終了後、ゼレンスキー大統領は、代表団を率いるウメロフ国防相から報告を受けたとし「非常に有益な会合だった」と強調。プーチン大統領に「圧力をかけて攻撃をやめさせないといけない」と訴えた。