【ワシントン共同】米CBSテレビは18日、陸軍が第2次大戦の欧州戦線に従事した日系人部隊の第442連隊戦闘団に関する情報をウェブサイトから一時削除していたと報じた。国防総省が多様性・公平性・包括性(DEI)重視を想起させる写真を削除する取り組みを進める中、陸軍は削除対象だと誤認したとし、情報を再公開した。
戦時中、日系人が「敵性外国人」とみなされる中、米国への忠誠を示す日系の志願兵で編成した陸軍の第442連隊は欧州の最前線で戦闘に従事し、多数が負傷した。
陸軍の報道担当者は「第442連隊は陸軍の歴史で名誉ある地位を保っている」と指摘。今月14日にいったん削除したが、再公開するのが妥当だと判断したと説明した。
トランプ政権下でDEI重視政策の転換を進める国防総省では、戦争の重要な記録がウェブサイトから消去される動きが相次いでいる。