IOC会長選挙のプレゼンテーション終了後、記者会見する渡辺守成氏=1月、スイス・ローザンヌ(ロイター=共同)

 【コスタナバリノ(ギリシャ)共同】国際オリンピック委員会(IOC)は20日、ギリシャ南部のコスタナバリノでの総会で、会長選挙を行う。6月に任期満了で退任するトーマス・バッハ会長(71)=ドイツ=の後任を巡る争いには、国際体操連盟の渡辺守成会長(66)ら7人が出馬。約100人のIOC委員の投票により新たなトップが決まる。

 突出した候補が不在の中、ただ一人の女性候補のカースティ・コベントリーIOC理事(41)=ジンバブエ=や、フアンアントニオ・サマランチ・ジュニアIOC副会長(65)=スペイン=が優勢との見方が関係者の間で広がっている。

 競泳の五輪金メダリストのコベントリー氏は、バッハ氏の意中の人物とされ、当選すれば女性初、アフリカから初の会長となる。サマランチ・ジュニア氏は父が元IOC会長で、親子2代でのトップの座を狙う。日本人で初めて立候補した渡辺氏は、世界五大陸の5都市で夏季五輪を共催する「五大陸五輪」構想や、IOCの「世界スポーツ機関」への改組など独自の改革案を掲げている。