米フロリダ州沖の海面に着水したスペースXの宇宙船クルードラゴン=18日(NASAの中継から)
 米フロリダ州沖の海面に着水したスペースXの宇宙船クルードラゴン=18日(NASA提供)
 バリー・ウィルモアさん(右)とスニータ・ウィリアムズさん=2024年3月、テキサス州のジョンソン宇宙センター(共同)

 【ワシントン共同】国際宇宙ステーション(ISS)に約9カ月足止めになっていた米航空宇宙局(NASA)の飛行士2人が18日午後(日本時間19日午前)、スペースXの宇宙船クルードラゴンで地球に帰還した。当初の滞在予定は約1週間だった。ボーイングが開発した新型宇宙船スターライナーの機体不具合が原因。

 帰還したのはバリー・ウィルモアさん(62)とスニータ・ウィリアムズさん(59)。昨年6月上旬、スターライナーの有人飛行試験でISSに到着した。NASAは、エンジン停止やガス漏れが発生したスターライナーでの2人の帰還を断念。スターライナーは飛行士を乗せずに地球に帰還させた。

 2人は海軍での経験もあるNASAのベテラン飛行士で、約9カ月の間、科学実験やISSのメンテナンスに従事。2人を含む飛行士計4人が乗ったクルードラゴンは18日午後、南部フロリダ州沖の海面に着水した。ウィリアムズ飛行士らは宇宙船から外に出ると、元気に手を振った。

 トランプ大統領はスペースXを率いるマスク氏に2人の早期帰還を指示した。