第48回日本アカデミー賞の授賞式が14日、東京都内のホテルで開かれた。各部門の最優秀賞が発表され、作品賞には安田淳一監督の「侍タイムスリッパー」が輝いた。
同作は安田監督が私財をなげうち製作した自主映画。幕末から現代の京都の時代劇撮影所にタイムスリップした会津藩士が、葛藤の末に“斬られ役”として生きていくことを決意する。安田監督は編集賞も射止めた。
監督賞は藤井道人監督、主演男優賞は横浜流星さん、助演女優賞は吉岡里帆さんが、いずれも「正体」で受賞。主演女優賞には「あんのこと」の河合優実さん、助演男優賞には「キングダム 大将軍の帰還」の大沢たかおさんが選ばれた。
アニメーション作品賞は押山清高監督の「ルックバック」、外国作品賞は「オッペンハイマー」に贈られた。
他の部門の最優秀賞は次の通り。(敬称略)
脚本賞=野木亜紀子(ラストマイル)▽音楽賞=世武裕子(カラオケ行こ!)▽録音賞=横野一氏工(キングダム 大将軍の帰還)▽撮影賞=佐光朗(同)▽照明賞=加瀬弘行(同)▽美術賞=三浦真澄(はたらく細胞)