【ワシントン共同】ラトニック米商務長官は14日、米FOXビジネスの番組に出演し、トランプ政権が4月に計画する自動車への関税強化について、日本は対象から除外されないとの見方を示した。日本や韓国、ドイツへの関税を引き上げるかどうか問われ「どこかの国の車に関税を課すなら、全ての国に関税をかけなければならない」とし「それが公平だ」と説明した。
ラトニック氏は「日本が韓国やドイツなど他の国よりも不当に有利になるようなことはしない」とも語った。貿易赤字の解消のほか、安全保障の観点から国内で自動車の製造能力を確保する重要性も指摘し「国内に生産を取り戻そう」と主張した。
トランプ政権は、輸入自動車への関税を強化し税率を25%程度とする考えを表明しており、4月2日にも詳細を発表する構えだ。乗用車は現行の2・5%から10倍となる。