放鳥されたニホンライチョウのひな=2024年9月、長野県の中央アルプスの駒ケ岳山頂付近(環境省提供)

 環境省信越自然環境事務所は7日までに「ライチョウ保護増殖検討会」を開き、国の特別天然記念物ニホンライチョウについて、同省レッドリストの分類を引き下げる方針を明らかにした。保護や増殖活動中の中央アルプスで個体群を維持できれば、2029年度にも絶滅の恐れが2番目に高い「絶滅危惧1B類」から1段階低い「2類」へ見直す。

 同省の1B類の基準では「生息地が5以下の地点に限定されている」などと定められている。

 今後、26〜28年度に実施する調査で35年ごろまでの個体群の存続が見込まれれば、中央アルプスを生息地として新たに認定する。