政府は7日、東京電力福島第1原発事故による福島県の帰還困難区域のうち、飯舘村と葛尾村の事業用地など計約26ヘクタールの避難指示を、3月31日午前9時に解除すると正式決定した。事業目的での立ち入りが自由になる。

 解除されるのは、飯舘村の堆肥製造施設用地や近隣農地の計約6・2ヘクタールと、葛尾村の村道を含めた2社の風力発電所用地計約19・9ヘクタール。放射線量の低減や非居住が条件の特例を適用する。

 7日の原子力災害対策本部と復興推進会議の合同会合で、石破茂首相は「(両村の)復興につなげていく前向きな事例はうれしい。地域に活力を生む前向きな挑戦を後押ししていく」と述べた。