関西電力は6日、稼働中の大飯原発3号機(福井県おおい町)排気筒からの放射性ガス漏えいについて、工事担当者らの認識不足で必要な連絡を受けていなかった中央制御室の運転員が配管の弁を開いたことが原因とみられると発表した。
関電によると、2月27日午前、廃棄物処理建屋のガス分析装置室にある装置を取り換えのため外した際、工事担当者が弁による遮断が必要なことを認識しておらず、運転員に連絡しなかった。工事担当者の上司も確認しなかった。運転員が別の作業で午後0時49分から18分間弁を開いた結果、ガス分析装置室にあるダクトを通じて排気筒から放射性ガスが漏えいした。当時、この場所は無人だった。