愛知県・知多半島の地層「師崎層群」から発見され、「ミナミチタナガバイ」と名付けられた巻き貝の化石(川瀬基弘准教授提供)

 愛知みずほ大(名古屋市)は6日、愛知県・知多半島の新生代の地層「師崎層群」の約1740万年前の地層から発見された巻き貝の化石2個が「ヒメナガバイ属」の新種(絶滅種)と判明したと発表した。ヒメナガバイ属の化石としては世界最古で、国内では初めての発見としている。発掘場所にちなみ「ミナミチタナガバイ」と名付けた。

 種を定義する基準となる「模式標本」の化石は、殻の長さ15・8センチ、直径6・4センチ。もう一つは一部が欠けているが、模式標本より大きいと推測されている。

 ヒメナガバイ属はこれまで、約1500万年前から東北以北に生息していたとされていた。