タンクの底板をつり上げる作業の様子=4日午前、福島第1原発(東京電力提供)

 東京電力は4日、福島第1原発で処理水の海洋放出を終えて空になったタンク1基の解体を完了したと発表した。2基目の解体は5日以降に始める予定で、2025年度末までに「J9エリア」と呼ばれる区域の計12基を撤去する。

 東電によると、タンクは高さ12メートル、直径9メートル、容量は約700トン。2月14日に解体を始め、これまでに天板を外して側板をガスバーナーで切断。3月4日午前、最後の底板を移動させて作業を完了した。部材は切断してコンテナに入れ、第1原発構内で保管する。

 東電はJ9エリアの後、隣接する区域のタンク9基も解体する。