リニューアルオープンした雲仙岳災害記念館の展示を見る来館者=1日午前、長崎県島原市

 長崎県の雲仙・普賢岳の噴火災害を後世に伝える雲仙岳災害記念館(島原市)が1日、リニューアルオープンした。常設展示のスペースを1・5倍に拡大し、CG映像を使った体験型の設備を充実させた。災害の風化を防ぐとともに、観光客を呼び込む狙いだ。

 報道陣の取材拠点だった「定点」に火砕流が迫る様子を360度の映像で再現。プロジェクションマッピングで投影した火山内部を探索できる部屋も設けた。火砕流で犠牲になったフランス出身の火山学者・クラフト夫妻が世界各地の火山活動を記録した写真や映像を紹介するコーナーも新設した。