20日、バチカンのサンピエトロ広場に姿を見せたローマ教皇フランシスコ(ロイター=共同)
 20日、バチカンのサンピエトロ広場を訪れたローマ教皇フランシスコ(中央)(AP=共同)

 【ローマ共同】ローマ教皇フランシスコは20日、バチカンのサンピエトロ広場で開かれた復活祭(イースター)の行事に合わせ、集まった信者らの前に姿を見せた。肺炎を患った教皇は退院後も在宅療養を続けているが、徐々に公の場に登場する機会が増えている。教皇庁によると、イタリアを訪問したバンス米副大統領とも居宅で非公式に短時間面会した。

 教皇は2月中旬から1カ月以上にわたってローマの病院に入院した。長期の入院生活で発話が難しくなり、リハビリが必要になった。この日は広場を見下ろすバルコニーから「イースターおめでとう」と短くあいさつ。恒例の復活祭メッセージは代読となったが、紛争が続くウクライナや中東での平和を願った。

 その後、専用の車に乗って広場を訪れ、信者らの歓声に応えた。イエス・キリストの復活を祝うイースターはキリスト教徒にとってクリスマスと並ぶ重要行事。