ヘグセス米国防長官(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米政権の閣僚らが誤って記者も招いた一般のアプリのチャットグループでイエメンの親イラン武装組織フーシ派の空爆を協議した問題で、民主党は25日、空爆計画を投稿したヘグセス国防長官らの辞任を要求した。閣僚が一般のアプリで機密情報をやりとりしていたことへの衝撃は大きく、批判が広がっている。

 上院情報特別委員会のウォーナー副委員長(民主党)は25日の公聴会で「軍人や情報機関の人間が同じことをしたら解雇される」と指摘。X(旧ツイッター)でヘグセス氏やウォルツ大統領補佐官の辞任を主張した。

 米メディアによると共和党重鎮のグラム上院議員も「間違いだった。ぎりぎりのところで惨事を免れた」と述べ「二度と同じことが起きないよう、何があったかを理解したい」と話した。

 トランプ大統領は記者団に25日、アプリ「シグナル」は「軍人や記者など多くが使っていると聞いている」とウォルツ氏らを擁護した。チャットグループでの協議に機密情報は含まれなかったと強調し、フーシ派空爆は成功だったと主張した。