農林水産省は19日、コメの出荷業者と卸売業者が売買する際の価格を示す「相対取引価格」を発表し、2月の2024年産米の全銘柄平均は玄米60キロ当たり2万6485円だった。比較できる1990年以降での単月の最高値を2カ月連続で更新した。
前年同月に比べて73%上昇し、金額では1万1182円値上がりした。コメの不足感から集荷競争が続いていることが影響した。農水省は2月に21万トンの備蓄米を放出すると発表したが、価格高騰に歯止めはかからなかった。実際の放出を受けて、価格が安定していくかどうかが焦点だ。
全銘柄平均は1月に単月での最高値を更新した。