テレビ朝日は19日、バラエティー番組「ナスD大冒険TV」を担当していたコンテンツ編成局第2制作部のエグゼクティブディレクター(50)が計約517万円の不適切な会社経費の使用や、スタッフへのパワーハラスメントをしていたとして同日付で降格の懲戒処分としたと発表した。同番組の放送は打ち切る。
監督責任を問い、コンテンツ編成局長ら3人を減給処分とした。西新常務は月額報酬の10%を3カ月返上する。
テレ朝によると、2019年から25年1月にかけて、個人的な会食や私的な利用目的で購入した食材や物品を経費処理していた。昨年10月、定期的に行っている制作費のチェックで発覚。社員は全額を返済したという。
また、調査の過程で、昨年ごろから社外の編集室などで複数のスタッフに対し、人格を否定するような発言を繰り返していたことも分かった。社員は「すべて自分に責任があり、深く反省しています」と話したという。テレ朝は「ガバナンスを強化し、信頼回復に努力する」とコメントした。