石破茂首相は19日、北朝鮮による拉致被害者の地村保志さんと官邸で面会し、問題の早期解決に改めて意欲を示した。「生半可な思いで臨んで良いとは全く思っていない。時間がないことをよく認識し、政府として全力を挙げて立ち向かう」と述べた。「直接交渉になると思うが、どういう形が一番効果的か考えたい」とも説明した。
首相が就任後、拉致被害者と面会するのは初めて。地村さんは「帰国して23年たつが、全く進展がない歳月だった。被害者が生存しているのかどうかも分からず、政府は早期解決に向け努力してほしい」と訴えた。拉致問題担当相を兼ねる林芳正官房長官も同席した。