森友学園に関する財務省決裁文書改ざん問題で、国側が近く開示する関連文書の一覧と公開スケジュールが明らかになった19日、改ざんを苦に自殺した財務省近畿財務局の元職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(53)が大阪市内で記者会見した。「夫が改ざんしなければいけなかった経緯を知りたい」と期待を口にした。
提示されたスケジュールによると、国側は森友学園との交渉記録やメールをまず開示し、6月上旬をめどに、俊夫さんが生前残した新文書を明らかにする。2021年に開示した「赤木ファイル」とは別としている。
俊夫さんの新たな文書が明らかになることが決まり、雅子さんは「夫の文書がまだあることにびっくりした。本当にうれしい」と喜んだ。
赤木ファイルは雅子さんが国を相手取って起こした損害賠償請求訴訟の中で開示され、財務省理財局長だった佐川宣寿氏の名前を挙げ「佐川局長から国会答弁を踏まえた修正を行うよう指示」と書かれていた。黒塗りも多く、具体的な指示系統は分かっていなかった。