【エルサレム共同】イスラム組織ハマスは14日、パレスチナ自治区ガザ停戦合意を巡る交渉で、ガザで拘束する米国人人質の解放と、4人の遺体返還に合意したとの声明を出した。停戦延長には触れていない。イスラエル軍のガザ完全撤収と恒久停戦につながる停戦合意の第2段階に向けた交渉開始をイスラエル側に要求した。

 これに先立ち、米ニュースサイト、アクシオスは13日、交渉を仲介する米国が新たな提案を示したと報道。停戦期間を数週間延長し、ハマスは拘束する人質少なくとも5人と約10人の遺体を引き渡す内容としている。見返りとしてイスラエルが2日に停止したガザへの支援物資搬入を再開するという。

 一方、AP通信は14日、米国とイスラエルがアフリカの当局者と接触し、ガザ住民の移住先として領土利用の可能性を協議したと報じた。APが触れた国や地域のうちスーダンは拒否、ソマリアとソマリランドの当局者は接触を把握していないとしている。ガザ住民を域外に移住させるトランプ米大統領の構想にハマスは反発している。