運転開始から40年を超える関西電力高浜原発1、2号機(福井県高浜町)と美浜原発3号機(同県美浜町)の運転期間延長を認めた国の審査は不当だとして、福井、愛知両県などの住民が延長認可の取り消しを求めた2件の訴訟の判決で、名古屋地裁(剣持亮裁判長)は14日、「原子力規制委員会の審査や判断に不合理な点は認められない」として、いずれも原告側の訴えを退けた。
原告側によると、運転延長認可の取り消しを求めた訴訟の判決は初めて。政府が原発の最大活用方針を掲げる中、住民らは原発老朽化への懸念を訴えたが、判決は規制委の判断を追認する形となった。