南海トラフ巨大地震を想定しドローンで沿岸部の被災状況を確認する実証実験=13日午前、宮崎県延岡市

 南海トラフ巨大地震で宮崎県沿岸部が津波で被災したと想定し、固定翼で垂直離着陸や長距離移動ができる「VTOL型」ドローンで上空から港湾施設などの被災状況を確認する実証実験が13日、同県沿岸部で行われた。能登半島地震で被災状況の把握に時間を要したことを踏まえ、国土交通省九州地方整備局が企画した。映像の実用性などを今後検証する。

 「レベル3・5」での実証実験は同省初という。

 午前10時ごろ、同県延岡市の海岸近くをドローンが出発。沿岸部の住宅地や道路などを撮影しながら隣接する門川町まで約1時間で往復計約50キロを飛行した。映像は九州地方整備局内の災害対策本部とリアルタイムで共有した。