東北大や京都大などのチームは12日、将来の月面探査で活用することを目指したAI搭載ロボットの試作機を、相模原市のJAXAのキャンパスで公開した。腕やタイヤなどの部品が自律的に組み上がり、物を運ぶ、組み立てるなど用途に応じた姿になるのが特長。人が長期滞在する月面の基地建設などに利用する構想だ。
この日は月面の細かな砂や地形を模した施設で公開実験を実施。四輪のロボットが動き回った。近くに置いた荷物運搬用の腕は、ロボットが近づくと機体をつかんで合体、そりのような物体を運ぶ動作も披露した。ロボットはまだ全自動では動けないため、腕との位置合わせは遠隔操作で補った。