2011年の東日本大震災翌日に震度6強の地震を観測した長野県栄村で12日、地震の教訓を伝える講演会が開かれた。24年の能登半島地震で緊急消防援助隊として活動した飯山消防署栄分署(栄村)の署員堀田学さん(47)は、人口減少社会の災害対策として「地域での自助、共助の体制を整えなければならない」と強調した。
堀田さんは24年1月14日から5日間、石川県珠洲市で倒壊した家屋での安否確認や行方不明者の捜索に当たった。講演では、土砂崩落現場をドローンで撮影した動画や陥没した道路の写真を見せた。「改めて災害への意識を持ち、日頃の備えを考えてほしい」と語った。