熊本県球磨村の松谷浩一村長が、自身が代表理事を務めていた一般社団法人「くまむら山村活性化協会」の従業員からパワハラ被害を訴えられ、調停が成立した後に、調停合意書のコピーを従業員に無断で複数の村議に閲覧させていたことが12日、村などへの取材で分かった。合意書には従業員の名前が記され、内容を第三者に口外しないようにも記載されていた。
協会関係者によると、松谷氏は2022年、従業員を「あなたに代わる人材を探しなさい」などと複数回叱責。従業員は同年10月、熊本労働局に調停を申請し、23年3月に調停が成立した。松谷氏は同月、代表理事を辞任した。