東京電力は12日、11回目となる福島第1原発処理水の海洋放出を始めた。2024年度として最後となる。30日までに約7800トンを海に流す。
東電によると、開始前に処理水と大量の海水を大型水槽に入れ、放射性物質トリチウムの濃度を分析。国や東電が定めた基準を満たしていることを確認した。
東電は23年8月以降、計約7万8千トンの処理水を放出した。期間中、放出口近くで採取した海水から1リットル当たり最大48ベクレルのトリチウムを検出したが、世界保健機関(WHO)の飲料水基準(1万ベクレル)を大きく下回った。