東京都練馬区の認可外保育施設「若草ベビールーム」(閉鎖)で2018年、必要な観察を怠り生後6カ月の男児を窒息死させたとして、業務上過失致死罪に問われた元施設長の鈴木数子被告(77)に東京地裁は11日、「過失は重大」として禁錮1年、執行猶予3年(求刑禁錮1年)の有罪判決を言い渡した。
江口和伸裁判長は、男児を寝かしつけた際、ミルクを吐いたことに気付けば救命できたと指摘。事件前の都の立ち入り調査で、乳児の睡眠状況の観察が不十分と指導を受けていたのに対応しなかったとして「何の落ち度もなく未来を奪われた被害者の無念は察するに余りある」と非難した。