公安審査委員会は10日、オウム真理教の主流派後継団体「アレフ」に対し、団体規制法に基づく再発防止処分を決定した。全国16施設の使用制限と金品受領禁止を21日から6カ月継続する。処分は2023年3月から半年ごとに繰り返されており、5回目。公安調査庁が継続を請求していた。
公安審は決定理由で、構成員や資産の報告義務を十分に果たしていないとし「無差別大量殺人行為に及ぶ危険性の程度を把握することは困難と認められる」と指摘した。
公安庁によると、アレフ信者は25年1月末時点で少なくとも約1200人。同庁は、教団が「賛助会員制度」を用いて集金を図っているとみている。