北海道八雲町で2023年6月、トラックがバスに衝突し、バスの乗客など5人が死亡した事故で、乗客1人の遺族2人がトラック側の養豚会社(青森県おいらせ町)に計1億円超の損害賠償を求め、函館地裁に起こした訴訟が事故から1年に当たる24年6月18日付で和解したことが10日、訴訟記録で分かった。同社が2人に4100万円ずつ支払うとの内容。
遺族側、会社側とも取材に対し「コメントは控える」などとしている。
乗客の1人で亡くなった函館市職員若崎友哉さん=当時(33)=の妻ら2人が23年12月、養豚会社「日本クリーンファーム」の使用者責任を問い、それぞれ約5790万円の賠償を求めていた。
事故は23年6月18日午前、八雲町の国道で発生。トラックが対向車線にはみ出して札幌市から函館市に向かっていた都市間高速バスと衝突し、若崎さんらバスの乗客3人や男性運転手=同(64)=のほか、トラックの男性運転手=同(65)=が死亡するなどした。