昨年ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)を構成する長崎原爆被災者協議会(長崎被災協)は8日、受賞を記念するフォーラムを長崎市内で開いた。田中重光会長(84)は基調講演で「核廃絶について世界の人が考え、行動し、おのおのの政府を核兵器をなくす方向に向けなければいけない」と訴えた。
約400人の聴衆を前に田中会長は「原爆は悪魔の兵器。安全保障などいろいろな(保有)理由があるが、被爆者としては認められない」と語気を強めた。
トークセッションでは、被爆者が減少する中での継承活動に関する議論があった。フォーラムは長崎新聞社との共催で行われた。