国連が定める「国際女性デー」の8日、ジェンダー平等実現の訴えが各地で広がった。選択的夫婦別姓の導入や米兵による性暴力への抗議など、差別や暴力のない社会の実現を求める声が上がり、東京では市民らが行進。参加者は「わきまえない」「性暴力を許さない」などと声を上げながら歩いた。今年は国連が国際女性デーを提唱して50年。
東京・渋谷の「ウィメンズマーチ東京」には約800人(主催者発表)が参加。「多様性笑う前に差別に向き合え」。東京都杉並区の会社員(23)は自作のカードを持って来た。職場ではハラスメントや差別に反対する人へのからかいの言葉を聞く。「多様性は流行ではない。今まで声を上げ続けた女性のために参加した」。
昨年以降、米兵による性的暴行事件が相次いで発覚している沖縄。市民団体「フェミブリッジ沖縄」は那覇市内で集会を開いた。
千葉県から参加した病院職員山口千春さんは、沖縄に米軍基地が集中する現状に触れ「米兵の事件が発覚するたび申し訳ない思い。少しでも気持ちを一緒にして頑張りたい」と涙ぐんだ。