桜の開花ごろに舞う様子から「春の女神」と呼ばれるギフチョウが1日、岐阜市大宮町の名和昆虫博物館で羽化した。黄色と黒のまだら模様に赤、青、オレンジの紋をちりばめた鮮やかな羽が訪れた人の目を引いている。同館では4月半ばまで観察できる見通し。
「岐阜新聞デジタル クーポン」始めました!対象店舗はこちらアゲハチョウ科のギフチョウは初代館長の名和靖さんが1883年に現在の下呂市金山町で初めて採集した。県内では岐阜市周辺から飛騨地方に広く分布。羽化時期は地域で異なるが、3月下旬から5月上旬まで見られるという。
この日は同館で飼育する6センチほどの雄雌2匹が公開され、来館者がスマートフォンで写真に収めていた。5代目館長の名和哲夫さん(69)は「館内で目に焼き付けた後は、野外でたくましく飛ぶギフチョウを観察してほしい」と話していた。