初出場の1回戦で優勝候補の徳島商をわずか2安打で撃破し、初勝利を挙げた1998年選手権の岐阜三田(現岐阜城北)。決勝点につながるチーム初安打を放った4番の堀田裕紀さん(43)に秘話を聞いた。
2024年は、高校野球の聖地・甲子園球場が開場して100周年を迎えます。岐阜新聞電子版で毎週木曜日に各年の感動を当時の紙面と主力選手インタビューで振り返る「甲子園100年ぎふ」を連載中。そのインタビュー記事をWebで紹介します。電子版ではベテラン記者による試合の振り返り記事、当時の紙面も掲載。電子版はこちらから。「媒体」で「ぎふ高校野球」を選択してください。

堀田裕紀(ほった・ひろのり)1980年、山県市生まれ。内野手、捕手。小中は捕手でエースの市原英之とは同じチームでずっとバッテリーを組んでいた。現在は父の後を継ぎ、家具製造業の堀田産業社長。息子のスポ少野球チームのコーチも務める。
―岐阜大会で優勝候補の中京商(現中京)、4連覇を狙った県岐阜商を連破し初出場。甲子園の感触は。
堀田 とにかくうれしかったが、1回戦は地に足がつかなかった。岐阜大会の決勝で序盤に一塁守備で、ベースを踏み違えて、ねんざし、医者に全治2、3週間と言われた。...