冬季休業を終え、宇奈月―柳橋間の運転を再開した黒部峡谷鉄道のトロッコ電車=20日午前、富山県黒部市

 北アルプスの絶景を車窓から楽しめる黒部峡谷鉄道(富山県黒部市)のトロッコ電車が20日、約5カ月間の冬季休業を終え、宇奈月―柳橋間(約2キロ)で運転を再開した。営業は11月末まで。

 オレンジ色の車体が特徴のトロッコは、黒部川沿いを平均時速16キロで走り、乗客は新緑の木々やエメラルドグリーンに輝くダムの湖水を眺められる。

 5月10日までに柳橋―猫又間(約10キロ)の運行も順次再開予定。一方、昨年元日の能登半島地震で走行ルートの一部が損傷した猫又―欅平間(約8キロ)については、2026年中の復旧工事完了を目指している。