東北を代表する夏祭りの一つ「山形花笠まつり」(山形市)の主催団体は13日、祭りのPR活動を担う「ミス花笠」の条件について、今年から婚姻歴を問わず募集すると発表した。昨年から男女不問としていたが、未婚の条件を残し、県民から疑問の声が出ていた。ミス花笠の名称は維持する。
主催する山形県花笠協議会の担当者は「性別や既婚、未婚に関係なく、イメージに合う人を選びたい」としている。ただ、衣装は従来通り女性向けの浴衣を着用してもらうという。
ミス花笠は、祭りの宣伝のために全国各地で踊りを披露したり、祭り当日にパレードの山車に乗ったりする。昨年、未婚女性のみとしていた従来の条件を初めて変更。応募者26人のうち2人が男性だったが、例年通り女性4人が選ばれた。
花笠まつりは毎年8月上旬に3日間開催される。着物や浴衣姿の男女が紅花で飾ったかさを手に、列になって「ヤッショ、マカショ」のかけ声で踊るのが有名だ。