【モスクワ、キーウ共同】ロシア国防省は13日、昨年8月からウクライナ軍による越境攻撃が続いてきたロシア西部クルスク州の町スジャを奪還したと発表した。スジャはウクライナ軍が司令部を置いてきた拠点。同州の占領地を停戦交渉の外交カードとしてもくろんでいたウクライナのゼレンスキー政権には痛手だ。
ロシアのプーチン大統領は12日、越境攻撃が始まって以降初めてクルスク州を訪れた。プーチン氏は迷彩柄の軍服姿でゲラシモフ参謀総長から戦況報告を受けた。
ゲラシモフ氏は過去5日間で計24集落を奪還し、ウクライナ軍が占領した領土の86%を取り戻したと述べた。