石破茂首相は13日、太平洋の島国マーシャル諸島のハイネ大統領と官邸で会談した。東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を巡り、安全性が確認されていると強調した上で「科学的根拠に基づき、透明性を持って対応する」と述べ、日本の取り組みに理解を求めた。
マーシャル諸島は、1954年に米国がビキニ環礁で水爆実験を行った経緯があり、海洋汚染への懸念が強い。
首相は戦後80年の節目を踏まえ、戦没者の遺骨収集への協力に謝意を示し、さらなる連携を要請した。4月に開幕する大阪・関西万博について、マーシャル諸島の参加を歓迎した。
首相は「両国は基本的な価値や原則を共有する大切な友人だ」と語った。