栃木県佐野市運動公園の指定管理者選定を巡る市議会調査特別委員会(百条委員会)は12日、特定の事業者が有利となる募集要項の変更を、金子裕市長が職員に指示したなどとする最終報告書を市議会本会議に提出し、賛成多数で議決した。百条委で職員への指示を否定した金子氏の証言が虚偽だとして、地方自治法違反容疑で宇都宮地検に告発する議案も可決した。
百条委は24年12月に設置。指定管理者に選ばれた共同事業体を構成する「極東体育施設」(宇都宮市)=破産=の関連会社が、当時県議だった金子氏に20年末までの3年間、顧問料月額15万円を支払っていたなど選定過程に疑問があるとして調査してきた。