東京都新宿区の「エトー歯科」(閉院)で2019年11月、虫歯治療で催眠鎮静剤を投与した患者に適切な処置をせず死亡させたとして、警視庁捜査1課は11日、業務上過失致死の疑いで、院長だった男性歯科医師(71)と女性歯科医師(53)を書類送検した。
書類送検容疑は19年11月13日、50代の女性患者に催眠鎮静剤を投与し意識を失わせて治療をする際、鎮静剤が呼吸を抑制させるといった副作用を持つことを認識しながら、血圧の確認を怠るなどし死亡させた疑い。
男性医師は「容体の観察をせず、他のスタッフへの指示も怠った」と容疑を認め、女性医師は「やるべきことはやっていた」と否認している。