2017年に神戸市立六甲アイランド高の生徒だった男性(23)が、校舎から飛び降り重傷を負ったのは教諭の指導で精神的に追い詰められたのが原因として、市に約6150万円の損害賠償を求めた訴訟は10日、神戸地裁(野上あや裁判長)で和解が成立した。市が男性に謝罪し、解決金150万円を支払う内容。原告代理人が明らかにした。

 訴状などによると男性は17年12月、友人になりすましてSNSに投稿するなどして教諭から指導を受け、2日間で計16時間、小部屋に押し込められた。執拗に反省を求め退学を示唆する発言もあったとし、男性は初日の指導後に遺書を書き、2日目に校舎5階から飛び降りた。